コスプレする前に「艦これ」の基礎知識
角川ゲームスが開発、DMM.comが配信を行っていた育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん』、通称・公式略称は「艦これ」です。その後、開発は株式会社C2プレパラート(DMM.com全額出資)でDMM系列のEXNOAが提供となっています。
旧日本海軍の艦船が女の子の姿に擬人化された「艦娘(かんむす)」と呼ばれるキャラクターを集め、艦隊を編成して敵と戦い勝利を目指すゲーム内容になっています。基本はシミュレーションゲームではあるものの、カードゲームの要素を備えていることからも人気に火が付きました。
2015年1月からは1クール全12話でアニメが放映、2016年11月には劇場版アニメ、2022年11月からは第2期で全8話が放送されました。2期アニメでは、1期や劇場版とではストーリーは連続していません。その他、漫画や小説などマルチメディア展開もされている作品です。
ゲーム内容は、旧日本海軍の艦艇を女性キャラクターに擬人化(艦娘/かんむす)、 武装を強化しながら作戦を進めていくシミュレーションゲームとなっています。
「雪風」は、佐世保の「時雨」と並び称せられ、強い駆逐艦の双璧として海軍前線部隊では有名になっていました。史実では戦果を上げつつもほぼ無傷で生き残ったという幸運の女神ともいえる駆逐艦で、「奇蹟の不沈艦」と呼ばれています。
奇蹟の浮沈艦「雪風」の基礎知識
「雪風」は陽炎型8番艦で、姉妹艦らとともに16回の主要な作戦に参加、激戦の太平洋戦争で戦果を上げつつ一度も大きな損傷を受けることなく、当時の主力駆逐艦であった甲型駆逐艦(陽炎型駆逐艦、夕雲型駆逐艦)38隻の中で唯一終戦まで生き残った「奇跡の駆逐艦」と呼ばれています。
幸運艦と呼ばれた時雨、空母瑞鶴、重巡洋艦羽黒、軽巡洋艦大淀がありますが、いずれも終戦までに沈没しています。雪風は、艦長や乗員が優秀であったと同時に、ロケット弾が着弾しても不発だったりと、「運」としか思えない事象が存在します。
雪風は戦艦大和の沖縄水上特攻作戦にも参加、途上アメリカ軍機400機の猛攻撃を受け大和は轟沈、僚艦が次々と沈没もしくは中破・大破していく中で、雪風だけが攻撃をほとんど回避しており、損傷軽微で戦闘力に影響はありませんでした。その後、作戦中止で乗員救助の上、佐世保への帰投命令が出て生存者の救助にあたります。
戦艦大和の生存者には、この雪風が生き残っていなければ戦争の様子を語り継がれることは無かったと思われます。
雪風は強運艦であると同時に不沈艦、不死身の艦として「雪風は沈まない。雪風は武運の神が宿る艦だ」と伝えられています。