水着生地マスク ピンク

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マスクバブルの終焉か!?ぱったりと売れなくなった水着マスク

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この1週間で通販オーダーが止まった水着マスク

4月に発令された新型コロナ禍による緊急事態宣言が明けて、5月の連休明けにマスクの仕様などを決めて縫製工場へオーダー、6月より販売を開始しましたスクール水着と同じ生地を使った「スク水マスク」です。

スク水マスク、洗って何度でも繰り返し使える水着素材

コロナ禍でアパレルの仕事が激減!縫製工場支援 普段、コスプレ衣装の生産でお世話になっている縫製工場が、新型コロナの影響で ...

コスプレ衣装の通販ショップが関係の薄いマスクを企画して生産したことは、当初は仕事が激減した縫製工場を少しでも支援することが主たる目的でもありました。コスプレイヤーさん達は、新型コロナ禍以前からイベント現場への往復でマスクを使用するケースは多かったことから、コスプレとマスクが全く関係は無いということでもないのです。

通常時であれば、スーツなどの衣料品を縫製している工場が小さな単価の安い布マスクを縫製するということは、まず無いことです。実際にも追加生産の際には、経済が戻ってきた8月には前回依頼した縫製工場からは量産を断わられているのです。

この6月初旬より販売を開始した「スク水マスク」でありますが、次第に認知度も増してきまして8月・9月、特に9月は楽天市場の方でもバズっていたことから、メインECサイトと共に連日通販の梱包と発送作業に追われることとなりました。

ところが、9月後半のシルバーウィークの終了を境にして通販の受注数が減り始めます。先週、10月3週目になりますと、なんと1週間の受注がゼロとなってしまいました。なぜ!?

これは、自社ECサイト「グランアテーセ」だけではなく、楽天市場の受注も同様に下がってきており先週にはゼロになっています。グランアテーセBlogの「スク水記事」のgoogle検索からの訪問者数はそれほどには落ちていませんので、他の理由が考えられます。

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マスク需要は一段落か?受注が激減した理由

ここでターニングポイントとなるのが、9月下旬の「シルバーウィーク」です。おそらくこのシルバーウィークが明けてから、大学生の夏休みが終わり後期授業がスタート、オンライン授業からリアル授業へと切り替わったのを境に、自宅に籠もっていた人たちが外へ出はじめて、インターネット人口が減少したというところが大きく関係していると思われます。

また、企業の在宅勤務も夏休みが終わった8月後半くらいから、少しずつ出社する方向へと戻り始めていることも一因にあります。通勤時間帯の電車の混雑も、9月は増してきて戻りつつあるように感じます。

もう一つ大きく関係しているのが、不織布マスクの市場でのダブつきです。

5月には50枚入り3,500円~4,000円で推移していました不織布マスクですが、そこから店頭でも山積みにされて売れ残っている様子が報道されるようになり、価格も3,000円、2,500円、1980円と短期間のうちに急激に下がってきています。

今では日本製をうたう不織布マスクでは2,980円ほど、これはシャープの価格が一つの指標になっていると思われます。中国製だとさらに安く、日本製以下の価格でなければ売れないという状況になっています。

某ターミナル駅前の家電量販店では、1箱50枚2,980円で8月に山積みされていた日本製の不織布マスク、10月になっても少し山が減ったかなという感じで未だに店頭入口の目立つ場所に山ができています。その近くのドラッグストアでは、中国製でBFE試験をクリアした不織布マスク1箱50枚が600円ほどで販売されていました。

この不織布マスクが身近な店舗で容易に手に入りやすくなったということも、布マスクの需要が激減した理由の一つであると考えています。新大久保や上野アメ横などでは、1箱50枚入りが400円を切っているという報道もあり新型コロナ禍以前の価格水準へと戻っています。

先の家電量販店では中国製が1,980円で販売されていましたが、おそらくは仕入れ原価がこれと同額くらいで、近隣のドラッグストアがより安く販売をしていてもこれ以上は下げられないのだと推測いたします。(4月末のピーク時には50枚入り1箱2,500円で納入の打診がありました)

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水着マスクが売れなくなった理由のまとめ、対策は?

今回、「スクール水着マスク」の受注が急激に落ち込んだわけですが、その理由をまとめますと

  1. 自粛が明けてインターネット人口が減少した
  2. 市場に不織布マスクが安く、潤沢に供給されるようになった
  3. 水着生地を使う布マスクが増えて競争が激化した
  4. スクール水着マスクを求める人が一巡した
  5. 夏が終わり「冷感」「水着」マスクの需要が減った

4つ目の「スク水マスク」を求める人が一巡したことも、一因としてあると思います。洗って繰り返し使える布マスクであるからこそ、その利点の一つでもある耐久性はリピート購入にとってはマイナス要因として働きます。

実際に自分で使用している水着マスク、ネイビーの布マスクは緊急事態宣言の明け以降3ヶ月間ヘタることなく使えています。替えの予備として2~3枚をセットで購入される方が多く、この場合はさらに長寿命化します。

水着生地の布マスクは、洗って繰り返し使えて長寿命であることから交換の購入がしばらくはありません。そこへきて、不織布マスクは容易に手に入るようになっており低価格で潤沢に供給されています。これを併用することで、さらに布マスクの出番は減っているわけです。

また5つ目の要因は、気温が関係してきます。

シルバーウィークまでは最高気温がまだ30度近くあったものが、連休明けには最高気温が20度に満たない日もあるなど、急に涼しくなった頃でもあります。さらに受注がほとんど無くなった1週間前には、3日間ほど雨で20度に届かない日があるなど寒くなっています。

涼しく、いや寒くなったことで夏が完全に終わり、夏の連想ワードである「水着」や「冷感」といったワードがマスクを探す上で敬遠されていることも関係しているようです。

このように、春の3~4月の頃のようにマスクに困ることはなくなりつつあります。いつでも買えるとなれば危機感は薄れ、不織布マスクが品薄になってから布マスクを買えばいいや、となるのは必然です。

「スク水マスク」では売れなくなったとはいえ、マスクは依然として必需品です。売り方を変えれば、まだ売れる商品であるはずなのです。

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スク水の布マスクはもうオワコンなのか

夏が終わり涼しくなり、不織布マスクが十分に供給されるようになってきたことで、水着布マスクのフィーバーはもう終わりなのでしょうか。おそらくは、ブランド力のある大手メーカーの布マスクでも程度の差こそあれ受注が減少傾向にあるはずです。

現在、市場に出回っている不織布マスクの約半数が国産のマスクだといわれています。ということは、残りの半分はまだ中国製などであるわけです。

2020年の秋-冬のここへ来て、再び欧米の新型コロナの感染者が増えてきているという報道もあり、第3波・第4波がヨーロッパなどを襲う可能性もあります。そうなりますと、中国製マスクは金払いのよい欧米の方へ流れる(日本は価格に渋いらしいです)ということになり、再び日本へ輸入される不織布マスクは激減することが予想されるわけです。

この場合、残りの半数で国内需要をまかなわなければならず、再びマスクの争奪戦が起きる可能性もあります。そうなりますと、国産マスクはシャープの価格付近で高値安定となっていますから、価格の上昇や店頭での入手困難といった事態も想定されます。

その時には再び、繰り返し使えて総合的なコスパに優れる、布マスクの需要が盛り返すのではないかと予想しています。

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ファッションとして生き残る布マスク

また外出時、あるいは人と会う際には必ずマスクを着用することが日常でありエチケットという時代になっています。

その際、白のサージカルマスクだけではつまらないと思う人も少なくないはずです。この場合、メガネや腕時計など身に付ける物と同じくマスクもファッションアイテムとして洋服とのコーディネートの対象となってくることは間違いありません。

職場や学校では目立たないようにオーソドックスな白のサージカルマスクでも、そこから一歩外へ出て通勤や通学ではスポーティであったりカラフルなカラーのマスクに交換してもよいのではないでしょうか。

デートであったり、ちょっと遊びに行く際には、気分やシチュエーションに応じてマスクも色やスタイルを変えて楽しむ時代となっています。それが、新型コロナ禍の新しい時代のファッションにもなっています。

駅前などで通過する人を見ておりますと、90%以上は白で不織布のサージカルマスクをしています。ブルーがたまにいるくらいです。

残りの10%くらいの人が布マスクで、それも黒かグレーのスポーティマスクです。オレンジや茶色といったカラフルなマスクをしている人は皆無です、スポーティマスクの豊富なカラーバリエーションは誰が買っているのでしょうか?というくらいにカラーマスクはいません。

それだけ「ファッションマスク」は市場として未開であり、開発の余地があるということでもあります。そこへ投入できる商品を、いかに開発できるかが今後の課題となりそうです。

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