コミケの同人誌即売会って何のイベント
コミケC95 2日目が終了、お疲れ様でした。1日目に続き、2日目も雲一つ無い快晴でした。ここ数年は、お天気には恵まれているコミケです。
最近では一般ニュースにもなる「コミックマーケット」、通称「コミケ」です。「オタクの祭典」、「大人の学園祭」とも言われておりそのニュース記事を一般人も目にする機会も増えています。が、その中身までを紹介する一般ニュース記事はほとんどありません。
いったい、イベント会場の中ではどのようなことが行われているのでしょうか。
一般的には「同人誌即売会」という一面が強調されて紹介されることが多いのですが、そのように言われると「あ~、プロに近いハイアマチュアの素人さんが漫画を描いて売ってるのね」と考えてしまいがちです。
ところが、その答えでは正解の半分にも満たないのです。基本的には創作物を作製する人達、全ての発表の場、と考えてください。つまり、その内容は"創作物"の全て、同人漫画だけには限らないということなのです。
コスプレもその"創作物"のうちの一つですし、写真集も"創作物"です。意外とコスプレイヤーにも素人ばかりとは限らず、地下アイドルやレースクィーンといったプロもかなりの人数が混じっていたりします。当然、それらを撮影する側のカメラマンにも、職業としているプロがかなりの人数で混じっています。
しかも創作物は漫画や小説・写真集だけに限らず、ミリタリーやお城のウンチクを極めた人たち、ボードゲームを自ら作る人たち、ありとあらゆる趣味を極めた人たちが自身の知識や技術の集大成を発表・販売している場所、それが「コミケ」という場所になります。
同人の中でも同人作家からプロ作家となる人もいますし、プロデビューした人でもコミケでは常に新作を発表している作家さんもいたりします。出版社が常に新人を探しているのも、コミケの特徴です。
コスプレも同人の創作物です
コスプレもキャラクターを仕上げるまでには決して少なくない時間と予算を掛けて、何も無いところから作り上げられます。そのコスプレ自体が、作品としての創作物になっています。
そのような"作品"を披露する場所が、コミケにはあります。ですからコスプレイヤーは、それぞれが様々な想いを持ってコスプレエリアへ集まって来ます。
ただ単にお祭りで楽しみたいだけの人(これが大多数ではありますが)から、同人コスプレ写真集を売りたい人たち、中には地下アイドルの宣伝やレースクィーンといった名前を売りたいプロの人も見かけることがあります。最近では、中国のアイドルグループが日本で売り込みたい宣伝のためにコスプレエリアにひしめき合っていたりします。
そのコスプレエリアは会議棟前のエントランスプラザ、その下に見える庭園広場、西展示棟屋上、そして防災公園となっています。と、言葉にしますと簡単なのですが、このエリアを回ろうとしますととにかく広いのです。
東京ビッグサイトは、ドイツのハノーファーや中国の上海といった世界のコンベンションセンターからすれば決して大きい方ではありません。が、日本国内においては最大の面積を持つ見本市会場となります。
そのような施設ですから、コスプレ会場を移動するとなりますとものすごく大変で、時間がかかるわけです。あらかじめ回り方を考えておきませんと、あっという間に時間が足りなくなります。
広すぎるコスプレエリア、出会うのも至難の業です
これまでのコミケでは、移動距離を少なくしてエリアを絞りコスプレ写真を片っ端から撮影していたのですが、撮影させていただいた全ての写真を整理しきれていないことから、今回は件数と枚数を絞り込むことにしてみました。このため、過去に撮影をさせていただいてtwitterをフォローしているレイヤーさんを中心に追いかける形に変えました。
そうなりますと今度は場所の移動が多くなることから、必然的に撮影できるコスプレキャラクター数と枚数は少なくなります。
多くのコスプレイヤーさんは、着替えが終わりコスプレエリアへ出て来た際に、twitterでいる場所をアナウンスしています。自撮り写真で「エントランスプラザのココにいます」という形で。
ところが、どこのコスプレエリアかは判ったとしましても、さらにその中のどの場所にいるのかが判りません。背景画像は、似たような場所が多いためです。
コミケ会場を熟知したベテランですら、場所を特定するのは難しいのです。さらには、コミケ会場は動線が一方通行となっているために、一度狙った場所を通り過ぎてしまいますと、再度大きく回り込んで戻ってこなければならず大きく時間をロスしてしまいます。
本日のC95の2日目は、これを痛感させられることになってしまいました。この広いコミケ会場で目標の人に出会うことがこんなにも難しいことだとは.....orz
広すぎて探せない!見つからない!!
コミケというのは同窓会的な雰囲気もあり、地方在住の方と1年ぶりに会えたり、予期せず何年ぶりかで偶然に出会ったりと、ドッキリビックリ要素も大きく含まれているのが魅力でもあります。
以前、ものすごく綺麗で似合っていた"FF-Xユウナ召喚士"のコスプレを撮影させていただいたレイヤーさんに、2年ぶりで今回は"SAOアスナ"をしており久々に撮影、そして会いたかったレイヤーさんがいたのですけども見事にすれ違ってしまいました。
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コミケC92 1日目 FF X ユウナ
しんめとりぃ さんtwitter:@boku_symmetry『ファイナルファンタジーX』で、ユウナ召喚士です。FF X ...
これもまた、コミケであります。後でアップされたアスナのコスプレ写真を見て、撮影できなかったことがものすごく悔しい思いでした。