コスプレ衣装製作

涼宮ハルヒの憂鬱-北高制服コスプレ衣装の試作前、トワルチェック

コスプレ衣装 涼宮ハルヒの憂鬱 北高制服 トワル

コスプレ衣装の製作過程を公開

今回、製作した『涼宮ハルヒの憂鬱』の北高女子制服はなかなかの力作でありまして、中国製では望めなかった満足の行く完璧な仕上がりとなっています。セーラーカラーの絶妙なライン、スポーティなスカートラインなど、順次その特徴はご紹介していきます。

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まず、何でも衣料品を製作するにはラインを決めなければなりません。ここが最初の肝心な部分で、一番大切なコスプレ衣装としてのシルエットを決めることにもなります。

今回の「ハルヒ北高制服」の場合には、セーラー服の襟(カラー)の前後ラインや、胸元、バスト周りの絞り、袖の膨らみと、その制服ならでわの美しいシルエットを決めるために重要な要素がたくさんあります。またスカートにも大きな特徴がありまして、お尻まではタイトだけれども裾は動いた時にだけフレアに広がるといったようなスポーティな特徴があります。まずは、これらの「線」を決めなければなりません。

そのためには、ここで最初にトワル(toile)チェックということを行います。

綿無地のシーチングで裁断した生地を、ダミーボディにシルクピンで留めながら貼り付けていきます。ここで、細かいラインを決定します。ソコは長くとか、もっと膨らみを持たせて...など、パターンナーさんとやり取りを行うわけです。

普通のファッション衣装であれば、デザイナーの感性で長くしたり短くしたり、膨らませたり細く絞ったりとするのですが、コスプレ衣装では少々勝手が違います。どのように見えるとオリジナルのキャラクター衣装に近くなるのかが、アニメや漫画そして2.5次元のコスプレの現場を知らないデザイナーではさじ加減が判らないからです。

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芸能界の衣装も作るコスプレイヤー

今回の衣装の場合には左右対称ですので、半身だけを製作します。ハルヒの制服衣装らしいイメージを出すために、北高校章の刺繍部分は紙に書いて切り抜き、貼り付けてあります。

2次元を3D化する際に、現実には絶対にあり得ないラインになっていたりしますので、そのままデザインを興しますと「ん!?何かが違う」というコスプレ衣装になってしまいます。よく、中国製の衣装でバランスのおかしいものを見かけますが、その違和感は最初に興す際にイラストそのままの比率で立体化、そのラインが行く先とのバランスを考慮していないからおかしくなります。

このあたりはパターンナーのウデの見せ所でもあります、こちらが要求する無理難題を技術と経験でクリアしていきます。このパターンは自らもコスプレイヤーで衣装を製作し、芸能界やTV業界でも衣装を製作する有名なパターンナーにラインを引いてもらっているからこそできるワザです。

だから、芸能界クオリティなのです。

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