コミケC107 入場待機列とビッグサイト

コスプレイベント

コミケ開催50周年の節目C107冬コミは2日間で30万人が集結

日本国内最大級のイベントコミックマーケット

コミケC107 入場 ビッグサイト

2025年の夏コミC106に引き続き、東京ビッグサイトの東館1~3ホールが改修工事閉鎖された状態で開催された冬コミC107ですが、12月30日,31日の各日15万人の2日間で計30万人が参加するという大盛況のうちに幕を閉じました。

前回2024年冬コミ(C105)より約6,000スペースの減少

日本で最大のイベントと言われ、同じく東京ビッグサイトで開催される東京モーターショー(現Japan Mobility Show)では、2025年の開催(10月30日~11月9日)で総来場者数が101万人でした。(前回の2023年は111万人)

ただし、こちらは11日間の開催で平日だと4~5万人、土日祝日でも7~8万人と近年では1日で10万人を超えることはまずありません。まぁ、このくらいが現在のビッグサイトが余裕を持って収容できる人数なのかもしれません。

かつての東京モーターショーは、バブル景気の余韻が残る1991年(第29回)で最高の201万8,500人の総来場者数を記録しており、この時の1日平均が16万人とコミケの来場者数に近くなり、混雑状況も通路を移動できないくらいと似通ってきます。

1991年当時の東京モーターショーは幕張メッセで開催されており、それ以前は晴海の「東京国際見本市会場」で開催されていました。有明の東京ビッグサイトは1996年の開業となり、東モが初開催されたのは2011の第42回からとなります。

と、東京モーターショー(Japan Mobility Show)以上の人が集まるコミケですが、今回のC107ではこれまで以上の混雑が見られています。

これは、ビッグサイトの東館1~3ホールが使えないことから東館のスペースが減少し、東館から入った参加者が企業ブースが入る西/南館へと大量に移動することから、北コンコースからエントランスホールへと至る通路が大渋滞となり、午前入場がほぼ完了するお昼頃には1日目2日目ともに流れが完全に止まるほどの大混雑となっていました。

コミケC107 ビッグサイト 混雑

コミケへ行ったことが無い人に対してコミケの混雑を表現する方法として、日本最大の乗降客数を誇る「新宿駅の朝夕の通勤ラッシュ時くらい」と表されるのですが、今回の混雑はそれ以上「山手線(小田急線でも京王線でもよい)が止まったターミナル駅」という感じでした。

現在、日本国内には東京ビッグサイトを超える規模の展示場が無いこと、東館1~3ホールの改修工事は2026年春までですが、その後は通路を挟んで反対側の4~6ホールの工事が2028年春まで行われることから、この混雑の解消は当分の間は難しくなっています。

このためコミケ準備会では、今後はコロナ禍前に行っていた2日間以上の開催日も検討をしているとのことです。これまでは入場は無料だった一般参加者ですが、コロナ禍で導入された一般参加者のリストバンド制、入場料を徴収することになりましても来場者の制限にはなっていません

コスプレエリアへの順路がわかりにくい

コミケC107 会議棟 更衣室

今回のコミケC107では、コスプレエリアとして解放されたのは4箇所で、いつもの「西館屋上展示場」と「1F庭園」に加えて「西館4ホールの一部」「東館8ホールの外」となっています。

更衣室は「会議棟」とC105より使用されている「TFT更衣室」があります。C105にはあったエアコンの効いた南館のコスプレエリアと更衣室は、東館1~3ホールの工事で狭くなったサークル出展スペースのあおりを食った格好で追いやられています。このあたりは、夏コミC106と同じ状況です。

問題は、更衣室と庭園広場は近い距離にあり、移動もすぐ隣の北コンコースのエスカレーターを降りるだけと楽なのですが、この会議棟にある更衣室から西館屋上展示エリアや、さらには東館8ホールとの移動距離がものすごくあり大回りをしなければならないため時間がかかるのが難点となります。コミケが初めての人などは各場所の位置関係が判らないことと、一方通行となっていることからその順路が判らずに、コスプレエリアへ出られずにスタッフへ聞いている人も見られました。

会議棟の更衣室からコスプレエリアへの行き方

コミケC107 西館屋上コスプレエリア ガンダム

会議棟の更衣室から西館屋上エリアへの順路は、2Fのエントランスホールへ降りた後に入場者の東館へ行く流れに逆らいながら横断、まずはここが最初の難関で試練となります。ここはエントランス入場からの流れが速く人が途切れないので、隙間を縫って入るのが大縄跳びに飛び込むようで勇気が必要です。

大河の横断ができれば、一方通行の南コンコースへの流れに身を任せて西館へと入りエスカレーターを1Fへと降ります。今度は西館1Fアトリウム(吹き抜け広場)から一気にロングエスカレーターで4Fの西館4ホール前へと出ます。

コミケC107 西館1Fアトリウム 混雑解消

コミケC107 午後になり入場混雑が少し解消された西館アトリウム1F
4Fからの撮影で右上のエスカレーターから1Fへ降りてきます。

本来ならばここから西館屋上エリアへ出られるのですが、混雑の時間帯により一方通行となり一度西館4ホール(今回C107はここもコスプレエリア)を南館の方へと通り抜けて屋外へと出て、ぐるっと右回りでようやく屋上エリアへと出ることができます。時間にしますと15~20分くらいかかりますでしょうか、混雑状況によってはここでもロングエスカレーターに乗るのに待機列ができることから、さらに時間がかかることもあります。

この記述を「呪文のようで何を言っているのか全く判らない」と感じる場合は、ビッグサイトの構造を良く知っているコミケ経験者にエスコートしてもらった方が良いでしょう。

更衣室とコスプレエリア間が遠いことと、順路がわかりにくく移動に時間がかかることが欠点です。そこでコロナ禍前の以前のように、エントランスプラザをコスプレエリアにはできないのでしょうか?

エントランスプラザならば、1F庭園エリアとも近く行き来も楽ですのでコスプレイヤーやカメラマンも分散しやすく、広いスペースなので一般の人が増えても撮影エリアは広げられるのですけれども。更衣室への撤収もTFT更衣室の方が近くなります。

以前は一般参加者は無料のため出入りが自由でしたが、今ではリストバンド入場証の確認作業が必要となることから、この確認をエントランスホールの入り口で行っていますのでエントランスプラザとの頻繁な出入りが発生してしまうと確認作業が煩雑となるのかもしれません。

あとは、お昼までは入場待機列を作る東館裏の「東棟屋外臨時駐車場」は、入場が終わる午後になり14時頃からでもコスプレエリアとしては解放はできないのでしょうか。東館のサークル参加でクオリティの高いコスプレイヤーがこちらへ集まれば、防災公園並みに広いので撮影待機列も大きく取れますし人が分散できるのではないでしょうか。

快晴のお天気に恵まれたコミケC107の2日間

コミケC107 西館屋上コスプレエリア 快晴

今回、コミケC107が開催された2025年12月30・31日は2日間ともに快晴で、気温も日中は13~15℃この時期にしては暖かく、屋外でも屋上コスプレエリアの日なたでは暑くジワッと汗をかくほどでした。逆に日陰となる1F庭園エリアでは風が吹きますと少し寒かったのですが、我慢ができないほどではなく薄着のコスプレでも比較的過ごしやすい両日でした。

例年の冬コミでは、関東の太平洋側なので雨や雪が降ること自体は珍しいのですが、晴れても気温が10℃に満たない日が多いことから、寒さに震えながらのコスプレとなります。逆に夏は酷暑と脱水と、夏冬どちらも過酷な環境なわけです。

夏冬どちらも厳しい環境のコミケではあるのですが、これだけの人が集まるということはそれを超える魅力があるわけでして、少しでもアニメや漫画を見たことがある人であれば、何かしら楽しめるモノがあるということです。

コミケ初体験あるいは初心者の方から、夏冬どちらの方に行くのがよいかと聞かれましたら、気象環境で選ぶのであれば「冬の方が良い」と答えます。これは、寒さはある程度着込むことで回避ができることと、ゲリラ雷雨などの悪天候の心配をする必要が無いということです。

これまでの経験上、コミケが悪天候に見舞われたということは、あまり経験がありません。確かに、冬コミで雪がちらついたり夏コミでゲリラ雷雨に見舞われたりしたことはありますが、これらは非常に稀なことで確率的には非常に小さくなっています。

コミケC107で人気のコスプレとは

コミケC107 西館屋上コスプレエリア

コスプレの登録者数は、1日目30日が男性:2,643人/女性:5,008人、2日目31日が男性:2,332人/女性:3,488人で2日間の合計は13,471人(公式発表)となり、男女比は男4:女6となっています。以前から比べましても、男性の数が多くなってきているのが目立ち、昔のような9割が女子という状況ではなくなっています。

コスプレのキャラクターでは、例年必ずあるような突出する大人気のキャラというのはありませんでしたが、ここ数年で変わらず人気なのはゲーム系「勝利の女神:NIKKE」「ブルーアーカイブ(ブルアカ)」「原神/崩壊:スターレイル」といったところで、他は「宝鐘マリン」「星街すいせい」「兎田ぺこら」といったVTubeも人気があるところです。これらキャラクターは、衣装がアイドル系で可愛かった派手で凝っているという点があるため人気となります。

ただし、ゲーム系やVTuber系といったところはそれらのファンには判るのですが、見ていないそれ以外の人に対してはさっぱり判らないと、一般ウケしにくいという難点があります。

やはり一般ウケしやすいのは漫画・ラノベ原作でアニメ化されている作品で、コスプレ系アニメでもある「着せ恋」「2.5次元の誘惑」といったあたりが最近のコスプレでの人気作品です。また、ガンダム系は不動の人気で2025年は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」がTV放送されたことからも1stガンダムを起点とした各キャラクターも目立ちます。

その他のアニメ系では、「エヴァンゲリオン」「セーラームーン」「まどか☆マギカ」など、忘れた頃に劇場版などが公開されますと復活する往年の人気アニメが、数こそは少ないもののチラホラと見ることができます。最近のものでは、やはり人気の冒険ものから「Re:ゼロ」「フリーレン」などが手堅い人気となっています。

ネタ系のコスプレに関しましては、今年はコレという時事ネタが無かったことから目立たなかったものの、「備蓄米」が女子にウケていました。2025年最大の話題としては、女性初の総理大臣として高市総理が来るかなと予想していましたが、いかんせん準備期間が短いことがネックとなるようで見かけることはありませんでした。

2025年の漢字一字は「熊」でしたが、人的被害もあり人が亡くなっている話題では賛否がありネットで炎上する可能性も含めて時事コスプレネタとしてはあまり適さないということになります。

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コスプレエリアの大混雑

コミケC107 1F庭園 コスプレエリア

コスプレイヤーとして先行入場をしますと着替えても11時過ぎにはコスプレエリアへと出ることができますが、一般入場ですと入場するのに2時間はかかりますので着替えがなくても入場できるのは11時半~12時近くとなってしまいます。ここからコスプレイヤーはコスプレの着替えなどを行いますと、コスプレエリアへ出てこられるのは13~14時頃になってしまいます。

このためコスプレ撮影がメインの場合には、11時台にはまだコスプレイヤー側の準備が整っていなく、更衣室先行入場組はくつろいでいる状態ですので、ほとんど撮影ができません。やはり多くのコスプレイヤーが着替えて出てくるのは13~14時頃となり、この時間になるとようやく合わせなどでキャラクターが揃うこととなります。

これを裏付けるように、11時台には西館屋上のコスプレエリアは空いていますが、13時を過ぎてきますと大混雑となります。特にこの屋上コスプレエリアは、午後になりますと西・南館の企業ブースでお宝をゲットして帰る一番入場の一般参加者の移動経路となることから、ちょっとコスプレを見ていこうと人が殺到し大混雑となります。

それにもかかわらず、入り口はあるのに出口が無い(実際には西館4ホール前へ入る扉のみ)ことと、撮影待機列が通路を塞ぐことから人の流れが滞留し、身動きができなくなるわけです。このコスプレ一見さんで順路を知らない人は、出口が判りづらいことから流れが右へ左へと交錯し、これがさらに流れを悪くします。

コミケC107 西館屋上コスプレエリア 混雑

まぁ、この混沌とした混雑コミケの伝統、名物と言ってしまえばそれまでなのですが、右も左も判らない海外からの参加者が増えていることからも、もう少しコスプレエリアのオペレーションが何とかならないのかなぁとは思います。

コミケとは元々は同人誌即売会で、コスプレはそこに付随する集客のための手段として始まったもので、これだけ一般への認知度が高くなりコミケを目指す理由の魅力的な大きなコンテンツの一つにまで育ったにも関わらず、扱いが少し低いなと感じるのでした。

コスプレも同人誌と同じく創意工夫が必要な創作活動自分表現の一コンテンツであると考えます。

コミケC107は50周年の節目で多様性と自主性は健在

コミケC107 ビッグサイト 50周年

コミケC107は、新型コロナ禍を乗り越え世代を超えて紡いできた「コミックマーケット50周年」という一つの大きな節目となり、会場内外の広告や企画にもお祝いムードが色濃く反映されていました。これまでの歴史を振り返りつつも、現在のコミケが持つ多様性と巨大さを改めて世界へ向けて示した開催となりました。

50年続く「参加者全員で作るイベント」という基本理念は初期から一貫して変わらず、10:30の開場時には拍手で始まり終了のアナウンスもみんなの拍手で閉じる、という参加者の一体感が得られる空気はその場にいないと感じることはできません。

近年導入されたリストバンド制は、混雑緩和に一定の効果を発揮しているとされており、数年前に起きた入場に関して入場待機列の大混乱といった大きなミスは影を潜めた形となっています。しかしながら、増える参加者に運営のリソースが追いついていない現状は変わらず、あらゆるところで発生する長蛇の列は依然として課題となっています。

そんな混雑を承知の上でコミケに人が集まるのには、様々な趣味の多様性を受け入れるコミケの魅力があり、ここでしか出会えない創作物が多く体験型の「宝探し感」が強いことから人を引きつけるのだと考えます。

この多様性というのは、コミケがコアなオタクガチ勢だけの場ではなくなり、初参加アニメ・マンガのライト層といった、より幅広い層に開かれた趣味イベントとして変わっていくことが求められています。そのためには、入場待機列のさらなる改善移動経路の再考企業ブースや人気サークルの長蛇の列、コスプレエリアでは順路と撮影待機列の整理などが課題として残っています。

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