コスプレ衣装製作

ローゼンメイデン 雪華綺晶

ゴメンナサイね、この衣装を最初にパクったのはコスララさんの方なんですね。
というか、コスララさんの名誉のためにこの話題には具体名を挙げて敢えて触れないようにしていたのですが。
触れてはイケナイモノに触れちまったぁ~ってトコです。

この他に水銀燈、翠星石、蒼星石、薔薇水晶、雪華綺晶がパターンをコピーされています。
金糸雀と雛苺は別の工場で製作されたもののようで違います。
コスララ(現ブルーローズ)さんの薔薇水晶は生地の色が少し紫へ寄っており、ウチのはピンク寄りです。
他は生地の仕入れルートが同じだったため、全く同じものが出来上がる結果になりますね。

これはウチの工場の当時の下請けがコピーをして旧コスララさんの時代に流しました。
現在はその下請けとコスララは喧嘩別れ(価格にシビアで値切りが厳しいのだそうな)をしており、このパターンを使い他の工場で生産をしています。
今どこの工場で生産をしているのかは、情報が入ってこないため知りません。

一例としまして、06年12月に雪華綺晶が原作に登場、その後すぐに試作に入り4月頃に完成、しかしこれがゴージャスに見えなかったためにボツったサンプルが、実際にコスララさんでは最初に5月から製品として売られました。コレ見た時ビックラこいた!
どこからか、パターンがリアルタイムで漏れているのですね。このあたり中国の管理がルーズたる所以です。
その後、オーガンジーを被せて豪華にしたところ、コスララさんもそちらへ切り替えてきましたね。
実際にオーガンジーのVerがウチで扱い始めたのは07年の7月、9月からコスララさんはオーガンジーVerになっています。

ボツった雪華綺晶の初期Ver
この時点ではまだオーガンジーがかかっておらず、豪華さに欠けます

あそこは決まった縫製工場を持ってなく、あちこちで生産をしているために品質にバラ付きがあります。
もっとも、ショップ経営からすればそれはリスク回避として当然のやり方ではありますので、ウチでもこの方針は行ってはいます。
ただ、この方式は全ての衣装において品質を維持するというのが難しい…

コスララさんのローゼン衣装の価格は06年当時に当初4万円でした。あまりにもボッタだったので、原価と品質からウチでは2万円台で出したところ、今では他からもコピーのコピーが出ており価格競争になっています。
06年当時、ほとんどはツイル生地で製作されたローゼン衣装であり、個人サークルを除いて量産でベルベット生地を使ったのは私たちのが最初です。
アニメの質感はツイル生地なのですが、実際の豪華さではベルベットの方に人気が移ります。
所詮コピーはコピーで、縫製精度などが劣る傾向にあります。
ただし、コスララさんは他とは違い常にマイナーチェンジを行って品質の保持には努力しているみたいですよ、そういった姿勢は評価できます。
一時期、専属のパターンナーさんを募集していましたけど…
品質が上がって価格が落ちるというのが全てのレイヤーにとって、またコスプレの市場にとってもメリットのあることですから。

コスララさん、現ブルーローズさんの責任者は日本人のようで、ウチと運営自体は似たような少人数で、イベント出店などの他の事に対しては手一杯のようです。
その上に中国人の女性のオーナーがいまして、この方が中国で工場と交渉をしているみたいです。
ココフリさんのイベントで何度かニアミスをしているのですが、実際に運営責任者とは会ったことが無く、一度お会いして話をしてみたいなぁとは思っています。
ココフリさんに「会わせて」と言ったのですが、なかなか表には出てこない方のようで。
コピーと言えば具体的なショップ名は挙げられませんが、もっとひどいコピーを連発しているところもあります。
ウチの生産工場の社長が怒っていました。
他の工場にコレと同じヤツを作って…とコピーさせるのだけれども、満足する品質ができずにまたオーダーが戻って来るのだそうです。
二度と卸さない!と怒ってますけどね。
サンプル写真は昔の綺麗な衣装を使っているため、ユーザーを欺いていることになります。
注釈が付いてるけど別工場製とは書いてない。

とりあえずは、これだけ情報を公開しますので、後はこれを見た方それぞれがご判断をしてください。
でも、こちらの「ピース」さんは噛みつくワリには定期的にチェックしに来るんですね、、、ハルヒのコンピ研の部長みたい…気になってカウンターを回しに来るって。
レイヤーさんとしては、やっぱりウチの衣装が気になるのでは?
一度、購入して使われてみてはいかがでしょうか?
生理的に何かが引っかかるのでしょうけれど、コストパフォーマンスはいいと思いますのでコスプレ衣装としてはきっと満足していただけると思いますよ。
その気があるのなら、お値引きにも対応しますよ…その代わり、口コミで宣伝してね♪
例えば、ハルヒ制服をコスパのコピーかどうか実際にその目でご覧になって検証してみてはいかがでしょうか。
衣装の品質に対しての批判なら、どんどんおっしゃってください。それが高いレベルの衣装を製作していくことになります。

注)申し込まれてくるのが、ピースさんご本人かどうかの検証ができないため、1名限定

コスプレにおける意匠権の問題は、コスパ以外の大なり小なり全てのショップで引っかかります。
ちなみにコスプレ衣装は著作権ではなくて、そのデザインに対する意匠権ね。
ブログで使用している画像のことをおっしゃっているのなら、このブログは営利ではなく個人の一ファンの趣味ブログです。

コスパの版権の取り方も、「コスプレ衣装」の単体では取っておらず、他のグッズなどに使用するものと一緒に十把一絡げに版権を取得しています。
版権元の方も、コスプレの市場がそれほど大きく
ないため、かなりアバウトなようです。
このため厳密に言ってしまうと、フルオーダーに関してはグレーということになります。
また、圧倒的に販売数量では多いドンキなどが全ての版権料を支払っているとは思えません…
それにコスプレ写真のROM販売、同人も全てダメですね。

コスプレ衣装が中国からダイレクトで流入してきている現状では、これを止めることはすでに不可能に近いです。
仮に一ショップを叩いたとしてもそれは末端に過ぎず、根源の生産元から何とかしなければ無理です。
エルメスやシャネル、グッチなどのブランド製品のコピー商品の現状を見れば、この結末は明らかでしょう。

また、これを完全にシャットアウト出来たとして(物理的に無理ですが…)、セミオーダーやフルオーダーのお金を受け取っている個人製作サークルも全てダメということになります。
先ほどのコスパのフルオーダーもグレーですから、製作できなくなるか版権取得の手間が加わり価格が大きくハネ上がるかのどちらかです。
見積もりに「版権取得手数料○万円」と載ることになるかと。

いずれにしましても、規制がかかればコスプレ市場はユーザーが非常にやりにくくなります。
ただ、現状の混沌としている状況でよいとは思ってなく、現在ココフリさんやレイヤーズネットさん、コス援護会さんなどのご協力を得ながら市場のルール作りを策定中でもあります。

チラッと聞くところによると、JASRACが音楽著作権料の減収を補うために成長市場であるコスプレや同人を食い物にしようとしていることを検討中と耳に入ってきています。
業界外の主導で利害が絡んでいるとロクなことになりませんから、絶対にユーザーの主導でのルールを作らなければならないと考えています。
レンタルCD/ビデオの著作権利用料のルールが、ユーザー主導で作られた代表的な例です。
このため、現在はこれだけ普及しておりビデオメーカーもレンタルに助けられている側面があります。
(販売数量が確保できるため、収益を読み易い)
JASRACも天下り団体ですから、役人個人の老後の給料や退職金数億円を支払うために、レイヤーのお小遣いの一部が流れるのには同意できません。

今回のハルヒ制服を日本製で作ったのにはちゃんと理由があって、対等な交渉の話し合いの土俵に上場企業を上げるためのツールでもあります。
利益主義ならば、中国で安く作って高く売る方が商売としてはオイシイです。

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