白スク水マスク、水着生地で製作した洗って何度でも使用に耐える

白スク水と同じ生地で作ったマスク

「白スク」とは、白いスクール水着のことで、紺や黒といった地味なカラーで学校体育の現場で使用される指定のスクール水着とはまた違った"萌え"要素があります。

「スクール」水着と言われてはいますが、これまでに白スク水が実在の学校教育の現場で指定水着として使用されたことはありません。学校＝スクールで使用されたことが無いのに、「スクール水着」と呼ぶのはオカシイ!?という声があることも事実です。

ただし過去には、スクール水着メーカーのカラーバリエーションとしてカタログラインナップに載っていたことはあるそうです。が、実際に学校教育の現場で白スク水が使われるのかと考えれば、白は透けるという特性から濡れるプールでの使用は難があると言えます。

成長期にある女子生徒の水着としては不適切ながら、マスクとしては十分にその機能を発揮できますので、ネイビーのスク水と同じ旭化成の耐塩素性を向上させた高性能スパンデックス系ロイカの水着生地で、ホワイトを使いマスクを製作してみました。

この白スク水マスクの特徴は、通常の白マスクと比較して薄ぅ～くラメの光沢が入っている点がお洒落ポイントとなります。普通のマットカラーではつまらない、でも街中で使用するもので目立つのも嫌だ、という時にさりげなく主張するラメの光沢。

周囲からは誰も、このマスクが白スク水の生地から製作されたイロモノマスクだとは気が付きません、電車などではたから見れば普通に白いマスクだと思うでしょう。自分だけが、白スク水マスクであるとの認識で使用する背徳感。（笑）

カラーは普通に白ですから、通勤or通学や仕事中にも使用して何ら問題はありません。

ひと夏の思い出、スク水の白い日焼けあと

学校指定の水着として使われたことのない「白スク水着」が、なぜそんなに注目されるのでしょうか？
似たような衣装でも、白いレオタードはそれほど注目を浴びることはありません。

一つには、女子生徒の「夏の終わりの小麦色に焼けたスクール水着のあと、真っ白い肌」をイメージさせるというものがあります。

また、濡れると肌が透けることから、コスプレ撮影用のコスチュームとしての高い人気と需要があります。アイドルの写真集の中にも、白スク水着を着て撮った写真が含まれていることが少なくありません。

このことから、「スク水」の中でもピンクやイエローといった数あるカラーバリエーションとは一線を画しているのが、「白のスク水」というわけです。

この白いスクール水着にもバリエーションがあり、お腹に水抜きがある「旧スクタイプ」と言われるものと、水抜きの無い「競泳タイプ」とに分かれます。
それぞれにファン層が異なります。

学校プールでは使われない白スク水、創作物では人気

教育現場の学校プールの授業では使われない白スク水着ですが、市場でも見かけないしそんなに人気があるようには思えないけども、という人もあると思います。

ところが、とある場所では人気で頻繁に登場します。

それは、漫画やアニメの創作の作品中です。現実の世界ではほとんど使用されない白スク水ではありますが、創作物の中では出現の頻度は非常に高いのです。

作品中で白スク水を着たシーンがあるキャラクター

さらに二次創作やオリジナル創作ともなりますと、その頻度はさらに増えます。フィギュアで「白スク水」「白スク水着」等で画像検索をかけてみてみますと、その多さを実感できます。

「すーぱーそに子」の白スク水のコスプレは、大きなイベントなどで見かけることもありますので、目にしたことがある人もいるかと思います。

主に2次元で描かれるスクール水着は、股間部分がほぼ水平の超ローレグ、腹部の内側に水抜き用の筒状構造のある「旧型スクール水着」と呼ばれるタイプです。ワンピーススカートのように見えることから、スカート型とも呼ばれています。

そんな白スク水着と同じ生地で製作した布マスク

スクール水着というのは、6月くらいから体育でプールの授業が始まりますと、週に2～3回と使用されることになります。これが夏が終わる9月まで続くわけです、夏休みのプール講習では毎日使われることになります。

となりますと、その生地には耐久性が求められるのと同時に、プールに混入されている次亜塩素酸に対する耐塩素性も求められます。プールの授業中に、教師が白い大きな錠剤をプールへ投げ入れていたことを記憶している人も多いかと思います。あれが次亜塩素酸カリウム、液体を入れていたのなら次亜塩素酸ナトリウムです。

夏休み中のプール講習では、毎日スク水は使用されるわけですから、帰ってきたら洗って干されて翌朝には乾いていなければなりません。そんな耐久性と共に速乾性も要求されるのが、スクール水着です。

日本の大手繊維メーカーでは、長年に渡り研究を行いながら

の混紡で耐塩素性を追求した、水着用の生地を開発しています。

そのスク水にも採用される耐久性のある生地で、布マスクを製作したというのが真相です。特別、白スク水を意識しているわけではありませんが、白スク水着と同じ生地です。

仮に白い生地に花柄などをプリントを施して水着を製作すれば、それは夏の海やホテルのナイトプールで見かけるビキニとなります。

また、縫製も日本製でしっかりとした仕上がりになっています。どうしても工賃は高くなってしまいますが、検品作業が楽であることや不良品がほぼゼロであることを考えれば、それだけのコストをかける価値があります。

今の時代の新型コロナ禍において、外出時にはマスクが必須となることが日常となりました。そのような中で、毎日が不織布マスクのマットな白か青だけでは飽きて来てしまいます。

新型コロナが流行る前から、メガネや時計といった身に付けるアイテムがファッション化していたのと同じく、これからはマスクもファッション化して他人とはちょっと違うお洒落なマスクで差を付けるという時代が来ます。

そんなマスクを1枚、ご用意してみてはいかがでしょうか。