細部にこだわり写真映えするコスプレ衣装、カワイイを求めて

コスプレ衣装 グランアテーセ

コスプレと経済

コスプレ衣装の版権管理システム

コスプレ衣装の版権がここまで軽視されてきている背景には、コスプレという物が個人の活動で発展してきたという歴史があります。

版権は個人が自作で衣装を製作、各イベントへ参加する分には問題はありません。
まぁ、友人の衣装を製作してあげてその対価として材料代+交通費くらいはもらう、というのもセーフでしょう。
ここで問題となってくるのが、個人で他人から製作を受注した場合です。

この延長線上にヤフオクなどへの出品があります。
本来ならば、10年くらい前のこの時点で規制をかけなければいけなかったのですが、市場規模があまりにも小さかったために見過ごされることとなります。
これが、「コスプレ衣装は版権に関してはグレーゾーン」という解釈を生む結果となります。

実際のところ、出版社へ問い合わせると「それはダメだよ…」という話にはなるのですが。
解釈だけが勝手に一人歩きを始めてしまいます。

ここへ、儲かると踏んだ中国業者が大挙して押しかけてきます。
奇しくも大量に衣装が出回ることにより価格は下落、初心者でも購入できる価格帯となり市場の裾野が広がった反面、日本製の高価な衣装を扱うショップが次々と駆逐されていくこととなります。

これで現在のような、版権/無版権が入り乱れて衣装ショップが群雄割拠する状態となっています。
ここまで無版権衣装の勢力が拡大したのには、版権取得衣装においてユーザー側の要望と供給側とにミスマッチがあることにあります。

コスプレイヤーの要望が十分に汲み取れていないために、やむを得ずユーザーが無版権に流れている現状があります。
大半のレイヤーは、その作品が好きだからコスプレをすることにあり、出来ることなら版権取得された衣装を使いたいというのが本音です。
版権料などの収入が、次の新しい作品の資金源となっていることも十分に承知しています。

正規品が不満な理由としてよく耳にするのが、

・価格が高過ぎる(品質に対してという意味も含む)
・造りが安っぽく要求レベルに達していない
・シルエットや細部の造りが希望と違う、趣味じゃ無い
・色がイメージと違う

というものです。

安っぽい造りと価格は反比例するものではありますが、それでも多くのユーザーが考えている範囲からは外れているということになります。
また、作品やキャラクターの感じ方は人それぞれです。
1~2種類ではその感じ方の全てをカバーしきれません、10人いれば10通りの感じ方があるのです。

販売される全てのコスプレ衣装が、版権を取得して販売されることが好ましくもあります。
そこで版権取得された複数の衣装から「価格」「造り込み」「シルエット」「生地材質」「カラー」などの違いに応じて選択ができることが必要です。

ユーザーの中には5,000円しか予算が無い人もいれば、2万円/3万円までの予算の人もいます。
一つのキャラクターに10万円を投じるハイエンドなコスプレイヤーもいます。
これらを同じ枠で扱ってはダメなのです。

おそらく、この条件を満たすためには従来のシステムでは対応できないはずです。
従来の版権グッズとは違ったシステムにしないと、無版権衣装はいくら規制を強めたところでユーザーの要求がある限り絶対に無くなることはありません。

コスプレ衣装の市場を支えているのは、そのほとんどが個人です。
この場合に、人的・予算的・地理的に版権申請を行う余力が無いケースがほとんどです。
また、出版社等の企業は個人を相手にしないことがあります。
これが「少量だから…」という理由で版権が軽視される結果となり、そこに乗じて無版権での中国業者の大量販売が許されてしまっています。

これを解決する手段として、JASRACのような仕組みのコスプレ版があれば、無版権を大きく減らすことが可能だと考えます。
個人レベルや小規模なショップでの販売に限って、版権を管理・指導する組織です。
例えば、一度に100着以上の生産であれば大規模ですから個別に申請を行うようなルールとして、それ以下の小規模に対して網をかけます。
これだと数着の生産レベルの個人も対象に出来ますので、例外が無くなります。

版権ホルダー側のメリットとしては、版権料収入としては僅かでしょうけれども、流通する衣装を把握できることが大きいです。
またショップは版権許諾衣装を扱い始めますと、無版権を扱いづらくなるので無版権衣装が自然淘汰される二次的な効果があります。
この点に関しては、10年前には無版権だったショップが、いつのまにか版権許諾しか扱わなくなっている例が実際にあります。

現在のコスプレ衣装の市場は、"無版権90%:版権許諾10%"といった勢力図です。
実際のイベントを見る限りにおいては、もう少し無版権の方が多いかもしれません。

版権許諾衣装が複数あり選択の余地がある場合において、ユーザーは「版権許諾」と「無版権」でどちらを自然に選択するでしょうか?
仮に"無版権60%:版権許諾40%"まで比率を上げたとして。
ユーザーが選択をしなければ、無版権は自然消滅します。

問題は既存の権利を持つ企業かと思いますが、こちらも衣装の製作数を「少数限定」とすることから、大量生産の大手の販売にはほとんど影響は出ないはずです。
むしろ格安の衣装が入門者を増やしてくれますので、市場が広がり顧客は増えます。
人は必ずレベルアップを望みます、安い衣装では満足しない時が来ますので、資金力のある大手はそのステップアップする客層を狙えば良いのです。

ということで、どこか出版社さんとかでこの提案のテストをしてみる気があるとこありませんか?(笑)
ある程度、版権取得の条件を解放してもらう必要はありますけれども。
その出版社に属する作品において、無版権をゼロとは言いませんが大幅に減らせて見せます。
冗談では無く、マヂで…

既存のシステムのまま規制を強めるだけでは、絶対に状況は変わりません。
今の日本の閉塞感は、全て既存のシステムが生み出しているのですか
ら。

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